仕事が忙しくてうつ病に。お金を借りて休職することを選択しました

(京都府福知山市 セリヌンティウスさん 営業 30歳)

前の会社で働いていた時のことです。仕事が忙しく、帰りはいつも終電。帰ってからも自宅で仕事をし、休日も仕事が残っていれば出勤というような、とてもハードな生活をしていました。それでも業績は思うように伸びず、常にノルマとにらめっこし、上司からはプレッシャーをかけられ続けていました。

体調が悪く、やる気が出ず、いつもだるいような感じがする体の異常には気が付いていましたが、慢性的な睡眠不足と不規則な食生活が続いていましたので、そのためだろうと思っていました。

それが、いよいよおかしいと思うようになったのが、疲れているはずなのに全く眠れなくなってしまったことでした。夜横になってもなかなか寝付けずに、眠っても何度も目が覚めてしまいます。頭痛や吐き気もひどく、実際に嘔吐をしてしまうこともあり、倦怠感から仕事にも支障が出るようになっていきました。

そこで病院を受診したところ、その診断の結果がうつでした。また、ストレスからか胃に潰瘍もあることが分かり、医師からは一度休職して治療をすることをすすめられたのです。

仕事には限界を感じていた時期でもありましたので、休職をすること自体は、私もいいかもしれないと考えたのですが、問題は休職中の生活のことでした。実は、体調を崩した頃の私は、忙しくろくに休みもない仕事のストレスを全て買い物で発散してしまっており、入ってくるお金はみんな買い物に使ってしまっていたのです。休職中も会社から手当てが出るのですが、その手当てだけでは、貯えのない私としては非常に不安でした。

しかし、体調は悪化してしまい、そのまま仕事を続けることはできず結局は半年間休職することを選択しました。そして、生活費の問題は、消費者金融でお金を借りることにしたのです。医師からもうつは早期治療が肝心と言われたこともあり、まずは体のことを第一に考えて、この選択をしました。

一度仕事を休んでからは、体調は少しずつ快方に向かい、休んでいる間によくよく考えて、その会社は、そのまま退職することを決心しました。体調が回復するのを待って転職活動をし、今は自分のペースで働ける会社で新しい生活を送っています。

今の生活はとても充実しており、あの時お金を借りて休職するという選択をしたことは正しかったと思っています。おかげで自分らしい生活を取り戻すことができました。

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