心を癒してくれる子犬との運命の出会い
(長野県長野市 はるみんごろりんさん イラストレーター 24歳)
私は、フリーのイラストレーターの仕事をしています。イラストレーターとは言っても、専門学校を卒業した後、思うように仕事にはありつけず、生活費のほとんどはアルバイトで稼いでいるような状態でした。
ほとんど自称イラストレーターに近い状態でも、少しでも依頼に繋がるようにとイラストはできるだけたくさん描いて、自分のサイトに載せたり、編集者に送ったり、それとあわせてのアルバイトで生活ははっきりいって大変でした。
そんな毎日を続けて、心も体も疲れきっていたアルバイトからの帰り道、イラストの参考にするために時々たちよっていたペットショップに入ると、そこにいた子犬と運命の出会いをしてしまったのです。
一匹のトイプードルが、私の方をじっと見ていました。来るたびに子犬ならいつも見ていたのに、その子犬は他の子犬と違い、なぜか強く惹きつけられました。また、子犬の方も私を見て、買ってほしいと言っているように思えてならなかったのです。
もちろん、私の生活に犬を買う余裕も飼う余裕もありません。しかし、もしこの子が家にいたら、いつもこの子をモデルにしてイラストが描けるのにという気持ちも沸いてきて、どうにも抑えられなくなりました。また、私の住んでいる物件は、築年数が古いためペットを飼うことができる物権だったのです。
ケースの前に立ち、犬に見つめられていた時、「そういえばこんなCMが前にあったな」っと思った時に、ひらめきました。私もお金を借りればこの子を買えると思ったのです。その案がとても名案に思えて、疲れた私の心を癒し、イラストのモデルになってくれるのだから先行投資と思って、お金を借りてこの子を買うことを決めたのです。
子犬を連れて帰ると、毎日その子をモデルにイラストを描きました。ある程度枚数が貯まったところで、イラストを販売するサイトに登録して子犬のイラストの販売を始めたところ、売り上げはまずまず出るようになり、今では子犬のイラスト代で月々の返済ができるくらいにまでなってきました。
イラストの依頼もそのサイトを通じて少しずつですが入ってきています。あの時疲れきっていた私を癒して、仕事もいい方向に持っていってくれたのは、間違いなく子犬の存在のおかげです。私にはこの子の存在が必要でした。お金を借りて、本当によかったと思っています。


